涙の種類
涙は自然に溢れるものだから、涙腺の弱い私には制御不能だ。
思えば私は子どもの頃からメソメソ泣いてきた。
幼少期のさみしく悲しい体験が癒えることなく小学校卒業を迎え、担任の先生から「もう泣いちゃダメよ」の言葉に送り出されて以来、涙スイッチがONになることが減って行った。
あの一言でなぜだかとても温かい救われた気持ちになり、先生には未だに本当に感謝している。
そのうちに悲しくて涙が出ることは減り、そのうち大人になって悔しい涙が増えて行った。
誤解された時や濡れ衣を着せられた時もだけど、自分自身に対するもどかしさや出来ない悔しさ、わかってるのに結果が出せない時にも涙が溢れて、泣きたく無いのに涙が溢れるそれがまた悔しかったりもした。
歳を重ねて、悔しい涙の時代が過ぎ去ったのか?
喜びや嬉しさで、また心を打たれた感激の涙が30を過ぎた頃からどんどん増えて来た。
自分で何よりビックリしたのは、別れに敏感な私が、父の死を現実にした時、落胆せずに明るく受け止めることが出来、涙にくれる事なく温かい気持ちで見送れたことだ。
涙の種類は豊富。
自分自身の場合も、人さまの場合も、そのバリエーションは計り知れない。
たくさんの想いを抱える時、いつも涙が守ってくれた。
最近はもう、とにかく感動の涙や喜びの涙のセンサーが反応しやすくて気恥ずかしくもある。😅
これからもたくさん感動して温かい涙が守ってくれるに違いない。
梅の咲く頃、巣立つ季節にふと…。
0コメント